とまりぎ
2013.05.07
昨年8月暑気払いで西武新宿線田無(たなし)駅に5人が集まる。南口に出て近くを歩き昼の店を探す。結局タイ料理の店に入った。予想外のいい味であった。
バスで多摩六都科学館(*)に向かう。小型のコミュニティバスは町内を巡るがごとく細い道をジグザグと進む。科学館の広い駐車場に着く。木立のなかの大きなドームが入口だ。すぐ2階にあがって3時15分からのプラネタリウムの席を予約し地下1階の展示室に行く。展示室は①宇宙の科学②生命の科学③生活の科学④地域の科学⑤地球の科学の五つがある。たとえば宇宙ゾーンでは月面歩行の疑似体験や宇宙ステーションの空間体験などができる。また地域ゾーンでは武蔵野の雑木林の中にそこに生きる動植物が本物を模して再現されており、季節による違いがわかるなど各ゾーンとも興味深く楽しめる。
プラネタリウム(※)は世界初のLED光源の採用や世界最多1億4000万個の星々が投影されるという。7月に新装オープンされたばかりで大人気とのことであった。ゆったりした座席につき寛いで空を見上げる。「8月の星空」が投影された。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの明るい三つの星を結んで作るのが「夏の大三角」で、ベガとアルタイルの間に天の川。やわらかい声の案内と生解説で心地よい。わずかではあったが眠ってしまった。
もう一つは、宇宙の神秘のベールを解き明かす映像による“「瞳の大冒険」~宇宙・そして・・・を見る~”で今まで見たことのないまた迫力のある映像であった。2部構成のプラネタリウムを堪能した。
ふたたびバスで田無駅前にもどり とびこみで和風居酒屋“ななみ”に入った。 時間も早いこともありすいていた。小部屋に通されまずビールで乾杯。ここも予想外に料理が美味しかった。 満足した一日であった。
(*)多摩六都(たまろくと)科学館小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市(以前は田無市と保谷市)の多摩六市(現在は五市)によって設立、運営されている博物館。 |
ドームの直径が世界最大級の27.5m、恒星を投影する球形の「ケイロンⅡ」と惑星・太陽・月の投影機、デジタル映像を映し出すプロジェクターが設置されている。ケイロンⅡは昨年「最も先進的なプラネタリウム」として、ギネス世界記録に認定された。(2013年4月27日 読売新聞夕刊 抜粋) |