見沼代親水公園

とまりぎ

2008.8.11

日暮里から尾久橋通りを北へ、"舎人ライナー"が開通した。まだ建設中のころに地図で見て、舎人公園へ行ったことがあるので、今回は8月初旬に終点まで乗ってみることにした。見覚えのある公園を右手に通り過ぎ、見沼代親水公園駅に着いた。
 北側に駅の下を横切って、左右に親水公園がある。右手の下流方面を歩くのがよさそうだが、先に左の上流を歩いてみる。流れとともに公園は細く続いている。しばらく行くと水門があって、水門の上流側は舎人緑道公園と、名前が変っている。
 昼にはちょっと早いが、"手打そば"の案内を見て一本裏手の新築風の店へ入る。客が少ないらしく、あまり手際がよくない。15分ほど待って"ざるそば"にありつく。予想外にいい蕎麦だ。
店に掲示してある役所の書類を見ると、"埼玉県"と書いてあるので、流れを越えたら足立区から川口市になったようだ。舎人緑道公園と見沼代親水公園はこのあたりが北へ湾曲していて、上流も下流も南側へ向っている。
 また舎人緑道公園へ戻って、上流へ向う。桜が植わっていて季節には花見客が多いだろう。左手に団地らしき建物が見え入ってみる。舎人団地だそうだが、そこに商店街がある。店は少なくちょっと寂しい商店街だが、陽射しが強く喉の渇きを覚え水分補給をする。

さて、このあたりから"見沼代親水公園"の下流側へ行ってみよう。尾久橋通りを越え人家の間を行くと、それらしきところへ出る。駅からの途中に出たようだが、これを下流側へ歩く。小さな子供たちの水遊びができるほどの小さな流れだ。久しく見なかった"あめんぼ"がいる。
 右手に店があって、"氷"の文字が見える。店の中をのぞくと駄菓子を売っているらしい。今年はじめての"氷"だが、暑いときには格別に旨い。昼の暑いときだから、歩いている人も少ない。
 もうしばらく下流へ行って、"舎人ライナー"のひとつ日暮里寄りの"舎人駅"まで歩いて帰ることにした。

過去に行ったことがあって、見沼という地名が記憶に残っていたので、地図を見た。武蔵野線の東浦和駅から歩くと、"見沼田んぼ"の両側に"見沼代用水東縁"と"見沼代用水西縁"の二つがあり、土手に連なる桜が見事だ。この"見沼代用水東縁"の流れをたどると、舎人緑道公園の流れとなり、見沼代親水公園の流れに続いている。
 代用水としての工事が完成し、利根川からの水を入れたのは1728年のことだそうだ。農業用水としての流れは、1731年にパナマ運河と同じ方式の閘門式運河ができると、水運としても使われるようになった。この運河は見沼通船堀として、"見沼代用水東縁"と"見沼代用水西縁"の間を流れる芝川との間に今も見ることができる。