とまりぎ
2007.4.16
鎌倉ハイキングの翌朝、所用のため帰る2人を見送ったあと同期入社の5人は和田塚の宿から鎌倉駅まで歩き久里浜駅で京浜急行に乗換えた。終点の三崎口駅近くでは窓から富士山が見えうれしくなった。三崎口からバスで三崎港に降りた。
明るい日差しではあるが昨日と同じく風が強く寒い。港の桟橋に面した産直センター "うらり"をのぞいたところ、それぞれの店はかなりの客で賑わっていた。冷凍された鮪のかたまりは結構な値段であるし、これから先の行程を想定すると手が出ない。
そろそろ昼時となり評判のお店を聞きこんだ。港の入り江を挟んで産直センターの向い側にある漁師のおかみさん連がやっているという"ログハウス"に向う。小一時間並んでやっとテーブルに付けた。金目鯛の煮付けやまぐろ丼などが来るまで店のワンカップで乾杯して待った。客は引きも切らない。
ふたたびバスで城ヶ島に渡り白秋碑前で下車した。すぐ海に向った。層状を成した岩肌が海と入り組み、岩場の高見には松が茂っていて予想もしなかった景色に感激した。遊歩道があったはずとのことで進んで行くと通行禁止の立て札が立っていた。いけないことだが無理に進んでみた。岩礁の歩道は磨り減って足場の不安定なところが多く、波がおだやかであったからよいもののやはり危険である。
旧遊歩道を過ぎ、洗濯板状の岩場をすぎると安房崎(あわざき)灯台だ。そこから階段を急登し高台にある県立城ヶ島公園に出る。展望台休憩所に上ってみると三浦港方面はもちろん、遠くに房総半島と大島、そして晴天で見渡す限りの大海原に船の航行など360度の展望を満喫した。三浦半島の先端、城ヶ島ならではの眺めである。
島の南側の高台はハイキングコースとなっており海岸と海を見ながら進む。海鵜展望台から生息地を観る。向いの断崖に肉眼では無数の黒い点としか見えなかったものが望遠鏡でみるとたしかに鳥である。断崖に続く岬の突端にも沢山の鵜が海に向いて直立していた。
道を磯に降り"馬の背洞門"という岩場でひとやすみ。さらに城ヶ島灯台を過ぎ市街地に入る。城ヶ島バス停に着き疲れも出てきた。島のほぼ4分の3を巡ったことになる。海の近くを歩くことは過去ほとんどなかったこともあってか、城ヶ島がこれほど楽しめるところとは思いもよらなかった。
帰りは船で油壺に渡る予定であったが運航は3月からとのこと。それではと、バス停そばの"しぶき亭"でまたまた一杯となってしまった。京急三崎口から品川までは特快で1時間強である。大満足で帰途についた。