鎌倉(番外篇)

とまりぎ

2007.4.16

2月末の休日、北鎌倉駅に6人が集まり建長寺へ向った。建長寺の三門、仏殿、法堂、方丈とめぐり、境内奥の裏山を行き、階段を息切れがするほど登って中腹にある半増坊にたどり着く。さらに上の尾根筋に展望台がありそこで昼食にした。缶ビールで乾杯。目の下に建長寺の大屋根が見える。相模湾や三方を山に囲まれた鎌倉の町を眺めながらであったが曇り空に加え風も強く、じっとしていると寒い。
ここから天園ハイキングコースの尾根を行く。小さなアップダウンを繰り返しコースの最高峰の大平山(256m)で休憩、眺めは最高だが、ゴルフ場のクラブハウスがコースに隣接しているのはいかにも無粋である。
老人の仲間に入りつつある面々であるが足取りは確かであった。寒さも手伝いコースの歴史上の遺産などゆっくり見ずに、ひたすら歩いた。道端に点在する椿を見ながら、峠の茶屋を過ぎるとそろそろ終わりに近い。長い階段を下っての瑞泉寺がゴールであるが、今回は手前の分岐道を左にとり明王院におりた。

こじんまりした茅葺の本堂で、その庭に紅梅と白梅がちょうど咲いて写真撮影には絶好と思ったが何故か撮影禁止でがっかり。金沢街道を西に行く。次の浄妙寺は堂々とした銅葺きの大屋根で境内もすっきりしていて清々しい。総門、本堂、客殿、庫裡等をめぐる。足利尊氏の父貞氏の墓がある。

すぐ近くの竹の寺・報国寺にちょっとだけ立寄ったあと、鎌倉最古といわれている杉本寺を拝観する。道からまっすぐに急な石段が延びているが石段の中ほどから苔むしており、通れなくなっているので、迂回して本堂にたどりついた。この本堂も茅葺で十一面観音が3体安置されていた。石段の両側と堂の周りに立てられた"十一面杉本観音"と墨書きされた白い幟旗がうるさく感じたが、これはこれで雰囲気をかもし出しているのかもしれない。

金沢街道を鶴岡八幡宮の手前で左におれ萩の寺・宝戒寺わきを由比ガ浜方面に向った。日蓮辻説法跡をすぎ本覚寺の境内に入り若宮大路の通りに出た。
コンビニで酒とつまみを仕入れて和田塚にある、過去にも来た宿についた。ハイキングに参加できなかった一人が待ち受けていてこれで全員がそろった。さっそく風呂にはいって疲れをとり食堂に集合しビールで乾杯、にぎやかな宴会となった。
定年退職し自適の人、現役続行あるいは経営者として活躍している人などそれぞれである。同期入社というだけで何のわだかまりも無くやれるのはいいものだ。宴会のあとカラオケルームで昔の歌で盛り上がり、さらに部屋にひきあげて話し込んで夜もふけた。
前回江ノ島へは行ったし、風が強いだろうから"生しらす"があるかどうかわからないので、あしたは本場三崎のまぐろを食べようということで行き先が決まった。