中野 章
1998.12.22
海外旅行をつきものの入国カードにはいつも若干の戸惑いを覚えるの私だけだろうか?
入国する国によって書式も内容も異なる。そんな中でメキシコの入国カードはかなりややこしい。
姓名、生年月日、性別、国籍、出生地、旅券番号、職業、発行地、入国手段((飛行機、車か船か)等はいずれの国のカードも必須の欄であろう。これは常識的にわかる。
分からないのは、メキシコの場合、加えて既婚未婚の別、職業を事細かく記入(該当欄にチェック)する事になっている。
既婚未婚の別では、1)未婚 2)既婚 3)離婚 4)配偶者死別によるやもめ(widow)
職業欄では1)専門職、技術者、2)会社経営者、上級管理職 3)平社員、一般公務員4)商業従事者 5)農業、漁業、牧畜業 6)職業運転手 7)職工、工員、自由労務者 8)お手伝いヘルパー 9)軍人 10)学生、主婦、金利・恩給生活者
といった具合で、それもスペイン語、英語およびフランス語でビッシリと記載されている。
チョンガーかバツイチか夫と死に別れのやもめか、そんなこと余計なお世話だよと言いたくなる。
忘れたいと思っていることを、こんなところで思いださすなよと思う人もいるかもしれない。
職業だって住宅ローンを借りにきたわけではないので、そこまで聞くかといいたい。
それでなくとも入国カードの記入は大なり小なり緊張と戸惑いをもたらすのに。
万事おおらかで太陽の国メキシコにそぐわない話だと思う。