中野 章
1998.12.14
メキシコ市には日墨学院なる学校がある。その名前が示すように日本の文部省(外務省だったかな?)とメキシコ政府の合弁?の学校で幼稚園から高校までのクラスがある。日本コースとメキシココースがあり、メキシコ人の子女と日本人の子供が入学している。日本人生徒は主として現地日本企業の駐在員の子弟である。
通学は保護者の送り迎えか、定められたルートを走る送迎バスで通学する。これは日本の幼稚園の送迎バスの広域型を想像すればよい。
筆者の孫も通学しているので母親のお出迎えに同行したことがある。
下校時間は2時30分である。その時間になると、校門前の駐車場にはズラリと自動車が並び、保護者は門前に黒山のように群がっている。保護者の申告によって生徒が門まで呼ばれる、呼ばれた生徒と保護者を先生が確認して生徒を引き渡す。時間のかかること夥しい。それ以外の生徒は何台かの定められたバスに分乗し、幼稚園バス式に定められた場所で待つ保護者に引き渡される。
広大な市域から通学する事情と子供の誘拐が多いといわれるメキシコならでの風景であろうか。