Job Sharing --メキシコ印象記--

中野 章

1998.11.16

 

メキシコ市は実にタクシーの多い街だとつくづく思う。タクシーの主力車種はメキシコ製のフォルクスワーゲンで街中をミズスマシのように走り回っている。
 走っている車の2台に一台はタクシーの感じである。それも実車よりも空車が多い。
 なんでこんなにタクシーが多い?のと土地っ子に聞くと、これも失業救済的な意味があるそうである。
 タクシーの免許?は簡単にとれるそうで、少しでも稼ぎの道を開放しているとの事である。

 

稼ぎの手段としては日本ではまずお目にかかれないようなサービスがある。それはスーパーでお目にかかれる。
 レジで支払いを済ますと、レジの出口には小中学、高校生ぐらいの男女子が待ち構えている。
 やおら買い物を袋詰めをしてくれる。場合によっては駐車場まで運んでくれる。そして1ペソから10ペソ(13円~130円)のチップを貰う仕組みである。こうしたアルバイトで月平均800ペソ(1万円位)を稼ぐ由。

 いずれにしても、いろんな稼ぎ口を分け合っている感じである。