あるコミュニティ活動

中野 章

1997.7.28

多摩パソコンクラブというコミュニティクラブがある。
 某大手エレクトロニクスメーカーの技術者がボランティアとして結成、1年有余を経た。
 全くのボランティア活動で会則らしきものなし、出欠席自由、月会費200円ではお茶も出ないが、それでも登録メンバー50余名の過半数が毎回出席している。
 メンバーの年齢構成は若い人で30歳台、最高年齢では80歳を超えている。50~60歳台が主力となっている

活動テーマもどちらかというと、行き当たりばったりの感があるが、話題はその名の示すごとくパソコンの使い方、疑問に良く分かった人が答えるとか、明るく朗らかな雰囲気で日曜あるいは土曜日の午後数時間が過ぎる(隔週の土曜日または日曜日、多摩ニュウタウンのコミュニティハウスで行われている)。

最近は時節柄インターネットの話題が多く、接続のトラブル解決、自分の趣味に沿ったコンテンツの解説、ベテラン(会員)によるホームページの作成からUploadまで、外部講師を招請してChatの話、初級者講座(いずれも謝礼なし)と多岐にわたっている。

mailinglistは早くから開設され、最近は地区の某プロバイダーの好意でアカウントを開設してもらい、メンバー各人用のHomepageスペースを確保してもらった。Mailing ListもHomepageも活発に書き込まれている。

21世紀はもうすぐ、高齢者社会は現実のものになった。コミュニティ活動もいろんなものがあるが、自分の考えの発表手段、時空を超えた通信手段、それらを駆使する喜びに道筋をつけるこのパソコンクラブはこれからのコミュニティ活動のありかたの一つを示唆していると考えるこのごろであり筆者もなるべく皆勤しようと思っている。