100ボルト

今が好き♪

1997.6.30

家庭用の交流電圧です。過剰品質によるコスト高が問題になっていますが、電力はその筆頭格です。日本の商用電力の品質は世界一で、電圧・周波数の変動は5%にも達しません。諸外国では10%以上の変動は普通です。停電は年当たり平均で我国は5分、フランス200分、韓国20時間というデータがあります。従って電力料金も日本が世界一です。この業界は天下り役員や外郭団体を養うだけでなく、高品質維持のための設備投資もかかせませんからコスト高は当然です。実際、AC100Vが5%程度変動しても現在ではほとんどの電気器具、電子機器は正常に動きます。価格破壊が叫ばれて久しいのですが、必要にして十分な品質で低価格とはいかないものでしょうか。
公共料金は外国企業が入り込む余地がないだけ、すきかってにふんだくられて。くやしいですね。電力だけでなく、高速道路、鉄道、国内航空、郵便、電話‥‥‥水は別 ですが。

さて、日本は小さくまとまる癖があるのか、この電圧は世界最低で日本以外では韓国を除いてほとんどありません。欧州・南米は220Vが主流です。
外国に行くと多少の変動もなんのその、掃除機や洗濯機、電気楽器のパワーが断然大きいと聞きますが、文字どおり電力(パワー)の違いでしょう。意外と知られてませんが、日本でも屋外配線ではほぼ全国に単相200Vが給電されています。

通常、電柱には電線が三本走っています。一本は接地、他の二本には接地に対して各々逆相の交流100Vが送電され、この二本間が200Vです。家屋への引込線を追加して、屋内配線を増設し、コンセントを変えれば簡単に200Vが使用できます。
 この3線単相の200Vは外国の2線単相の220Vと比べで安全面で利点があります。200Vのどちら側に触れようと、私たちのからだ(接地と同電位)に対しては100Vしかなく、高電位になっても感電の危険性は変わらないということです。
既に、一般家庭でもホームエレベーターや2段式カーポートは単相200Vで運転されてます。近い将来日本も200V化することが検討されています。

100V、220V以外の主な国は以下のとおりです。

110V台湾、115V比・仏、120V北米、127V露、240V 英・印・豪

イーテックの皆様には釈迦に説法のような話になってしまいましたが。