今が好き♪
1999.6.1
日本の英語教育が問題視されてから久しい。中学校、高校で6年、大学出身者なら教養課程で更に2年間授業を受ける。社会に出てからも横文字を使って仕事をする機会は多く、日常でもカタカナがいたるところで使われている。それなのに、全くと言っていいほどしゃべれない。この永年の問題は、いまだもって、少しも好転していないのである。
それにもかかわらず、近頃のFM放送を聞いていると、FEN放送かと思うほどDJが英語を使う。聴衆のほとんどが英語音痴のはずなのに、どういうわけだろう。放送を聞いていると、なんとなく英語に親しんでいるようで、安心するからだろうか。もっとも、どうでも良いような話が英語で、スポンサーの意向や、聞いてほしい事柄は日本語のようだから、放送するほうも、聞く方もノープロブレムなのだが。
さて、日曜夜のテレビ番組に「さんまのスーパーカラクリTV」というのがある。子供に付き合って見るのだが、実はこの番組の「イングリッシュ」コーナーが問題で、外人のインタビューワーが、若者に何かの出来事を日本語で説明させ、その後に、それを英語で話させる、と言う仕掛け。
インイングリッシュプリーズ」と言われて、彼らが応える出だしの半数が「アイアムウ‥‥」だ。もちろん、その後に続く英語はでたらめ。普段使っているカタカナ英語を日本語でつないだだけ。わが国英語教育の成果が歴然と現れているのである。
子供の話では、あれはやらせで、故意にひどい人を選んで、番組を面白くしているのだ、と言うことある。それにしても中学校、高校は英語の時間に何を教えたのだろう。
余談になるが、この番組中の「ご長寿早押しクイズ」は抱腹絶倒もので、いち押し番組のひとつである。これも、故意に面白い人を選んでいるのだろうが。まだの方は、テイクアルックプリーズ!