今が好き♪
1997.3.20
ゼロを使わない例をもう一つ。
現在では満年齢で年を数えているが昭和20年代末頃まではかぞえで年を数えていた。生まれるとすぐが1歳で以後正月がくる度に1を加算する数え方である。0を使わず、誕生日の経過も気にしない。おおざっぱな数え方で、満年齢より常に1、2歳大きい数になる。
今は小学校就学年齢は6歳(満)で遅生まれと早生まれと言う区別をする。4月~12月生まれは入学の前年に6歳になっており、これを遅生まれと呼ぶ。早生まれは1月~3月(厳密には4月1日)までに生まれた子供で、入学の年に6歳になったばかりである。従って早生まれのほうが若く、実際には遅く生まれていることになる。生まれた時期の早い・遅いより、誕生月の早い(小さい数)遅い(大 きい数)を現したものだろうか。
一方、昔は8つあがりと7つあがりと呼んで両者を区別していた。それと、遅あがり、早あがりとも言っていたはずである。こちらの遅い・早いには時期の逆転はない。このことから、現在の遅生まれ・早生まれと言う呼び方は満年齢への移行時に遅あがり・早あがりであった呼び方の「あがり」の部分がそのまま「生まれ」と呼びかえられたと考えた方が正しいようだが、どうだろう。
たかだか40年前のことだからどなたかご存知なら一報頂きたい。いずれにしても、満年齢のほうが合理的ではあるが、子供の頃は正月そのものもうれしかったが、同時に1つ年をとって大人になると言う事がなにか新年にふさわしく思えて二重にうれしかったものである。