今が好き♪
1998.11.4
ジェーン台風、キティ台風など、台風に女性の名前をつけて識別していたのは戦後から昭和28年までの間です。この呼称は占領軍の撤退後に廃止され、戦前からの号数による呼び方に戻されました。
米軍では今でも、グアム島に本部をおく海・空軍合同管理下の台風警報センターが太平洋に発生した台風に名前をつけています。女性名が不足しだしたのか、あるいは女性からのクレームによるものか、現在では女性名と男性名を交互に使用しているそうです。
さて、表題のサマータイムですが、夏時間とも呼ばれ、夏のあいだ時刻を一時間早めて日中を有効に使おうと云う表時制度です。これも戦後の一時期実施された占領軍の置き土産でした。東京の1月始めの日の出、日の入りはそれぞれ6時15分と17時15分前後。6月中旬では3時50分および19時30分頃で、夏は冬に比べ朝晩それぞれ2時間以上日が永くなります。時計を一時間進めて早寝早起き、電力を節約して、仕事の能率を高め、余暇に回そうと言うわけです。
4月初旬から9月中旬を対象に、昭和23年から27年まで実施されました。のちには5月からの適用となりましたが、全般に不評で占領時代の終わりとともに消 滅してしまいました。食うや食わず、生活に追われ余暇など問題外の時代だったせいでしょうか。
海外では結構ポピュラーでEC国の大半、北米、南半球のチリ・オーストラリア等が実施しております。同一国内でもアメリカやオーストラリアのように州や地方によって採用したり、しなかったりと云う所もありますから注意が必要です。実施国では、コンピュータの時間管理やビジネスにも影響がないシステムができあがっているようですので、国民のコンセンサスが得られれば、採用には問題が無さそうです。
余暇の時代と言われて久しくなりました。我が国でも本来の趣旨に沿って、サマータイムの導入を検討してはどうでしょうか。