日光

今が好き♪

1997.10.1

今までも5、6年に一回ほどの周期で日光を観光する機会はあったが、どうした事か、この2年間で日光・鬼怒川方面 へは5回も行っている。一昨年の春は子連れ。江戸村を見て鬼怒川温泉泊、翌日東武ワールドスクエア。その秋に夫婦でワンデイドライブの中禅寺湖紅葉狩り、これが何といろは坂の大渋滞で昼食はコンビニ調達の車中、上に着いたらたそがれの4時近く、ほとんどなにも見ずすぐ帰路。さんざんでした。くやしいから、翌年の秋泊まりがけで再チャレンジ。一日目に東照宮を見て、霧降高原泊、翌日朝から渋滞前のいろは坂を登坂。今度はうまくいって中禅寺湖・戦場ケ原・湯ノ湖と秋を満喫しました。そして今年の2月、おじさん仲間と東武特急スペーシア号個室で雪の川治温泉へ。泊まったのが新築なった旅館「宿屋伝七」。館内はせせらぎを巡らした廊下、小料理屋、ラーメン屋、カラオケルーム、ナイトクラブ、大浴場に露天風呂。それに美人女将までそろっていて。今流行りのと言うか、どこも同じと言うか、きれいな旅館でした。ただ翌朝になったら、前夜さんざんさわいだナイトクラブがあとかたもなく消えていました。昼のロビー部分の半分がクラブに変身していたのです。このスペースの有効利用に酔客はほとんど気づかないとのことです。そして5回目、好事魔多し、5月の社員旅行が日光・川治に決まり、またこの旅館に泊まることになってしまいました。社内の旅行アンケートでの反対者は私一人。多勢に無勢、やむなくの再訪です。幸い、仲居さんは3ケ月前の私を覚えていないようでした。ホッ!

さて、再チャレンジ紅葉狩りの折り、東照宮で鳴き竜を聞きました。東照宮には何度か寄りましたが、思えば、鳴き竜のある薬師堂は小学校の修学旅行以来でした。東京の小学校の修学旅行と言えば、日光は今も昔も定番中の定番です。私たちは替り番こに、竜の下で手をたゝきました。ルルル……小さく聞こえました。
ところがビックリです。42年後に来たら、堂内には「手をたたかないでください」の貼り紙があちこち、数十人の観光客を竜の描かれた天井画の下に詰め込んだあと、神官がなんと、拍子木を思いっ切りたゝきます。

カッキーン!その後からルルル……。

確かに竜は鳴きましたが、これなら我が家の居間か玄関でも反響して何かが鳴きそうです。いつ頃から拍子木になったのでしょう。もう手では鳴かないのでしょうか。なんだか「テレビたゝき」にそっくりでした。故障したテレビはたゝくと直るときがありますがほとんどは故障が再発し、だんだん重傷になって行きます。そしてたたく方はそのぶんだけエスカレートし、より強くたゝかなければなりません。そしてついに壊れてしまうと言うのがストーリーです。
今度行った時は竜の下で祭り太鼓でもたゝいているのでしょうか